プラン設計者
趣味はマンションの間取りをプランニングすること。「こんなプランあったら面白いな」「4人家族ならこんなプランはどうだろう?」などを考えて、形にするのが楽しいです。インテリアショップやモデルルーム、住宅設備のショールームを見学してプランに取り入れることも-。
現実のリフォームでは色々な制約がありますが、ここは私の妄想の世界。これまで作成したプランから厳選してサイトに公開していきます。
プランを見る
パブリックとプライベートをわけたプラン。ポイントはまっすぐ伸びる長い廊下。
専有面積92.49m² 3SLDKの間取りをどうプランニングするか・・・
before
専有面積90平米以上のゆとりがある間取り。この広さであればLDKは10帖以上の広さがとれ、個室も4部屋は確保でき、収納も全部屋+α配置できます。4人以上のファミリーにおすすめの広さと言えるでしょう。
共用廊下と玄関の間にアルコーブ、共用廊下と部屋の間に吹抜が確保された、プライバシーを保ちやすい造りになっています。リビングの一角にDEN(デン)というスペースがあり、書斎、趣味室はもちろん、バルコニーへの勝手口があるので洗濯を畳んだりアイロンがけをする家事室にしたり、室内物干し場にしてもよさそう。キッチン横に収納があり、キッチンから洗面室・洗濯機置場への家事動線が確保されているのも特徴です。
4人ファミリーが住むには十分な広さがありますが、例えば夫婦2人が一番広い洋室を、上の子供がもう一つの洋室を使った場合、下の子の部屋はどこにしましょうか?DENは狭くてベッドが置けません。和室は引き戸を閉めてしまうと風が通らず、常に電気を点けないと部屋は真っ暗。また、和室は引き戸を閉め切ってもキッチンやリビングの音が案外聞こえるもの。高校受験や大学受験を控えた際、これらの音が勉強の妨げになってしまう可能性があります。
専有面積が広くても、家族の動きに合った間取りでないと住みやすいとは言えません。
専有面積は同じ。では動線は・・?
※勝手に妄想しているため、実現可能かは不明です。
今回は子供一人に一部屋を意識してプランニングしました。子供たちは学校から帰ったら自室に荷物を置いてリビングへ。自室に置いている習い事セットを持って向かう。「自分の物は自分の部屋で管理する」そんな動線を考えて、子供部屋を廊下側に配置しました。
バスルームのすぐ横にある子供部屋は窓をとれなかったので、子供部屋を仕切る壁の上部に横スリット窓を設けて通風・採光を確保。窓を開ければ風通しはもちろん、お互いの気配を感じることができます。
マンションには珍しく、玄関が端に位置するプランのため、玄関からLDKまでまっすぐ一直線に廊下を通しました。床をタイルで一続きに仕上げ、子供部屋の前は美術館やギャラリーのようなディスプレイになっています。
夫婦の個室とサニタリーはLDKを通ってアクセスしますが、ちょうどここを中心にパブリックスペースとプライベートスペースに分断しています。
キッチン横の畳スペースはLDKより一段上がった小上がりになっており日当たりもバッチリ。開放感を出すために畳スペースには引き戸を付けません。もし個室としての利用を考えるならば、カーテンやスクリーンなどファブリックを活用するといいでしょう。
同じ専有面積でも間取りが違えば動線も大きく変わります。どんな家族がどういう生活をするか?どういう動きをするか?そんなことを考えながらプランニングするのが醍醐味です。
専有面積92.49m²
3SLDK→4LDK
リフォーム予想金額1,000~1,200万円
※金額は大きく変わる可能性があります。