玄関から縁側までまっすぐに抜ける開放的な57m²

専有面積57.00m²　2LDKの間取りをどうプランニングするか・・・

before

（図1）

リフォーム前の間取りから見てみましょう。まず室内廊下ですが、玄関からLDKまでの距離が比較的短くなっています。面積でいえば1帖くらいでしょうか。では逆に、廊下の距離が長かった場合はどうでしょうか。この間取りの廊下を延長すると（図1）のようになります。廊下が長くなるとLDKの有効面積が1.5帖近く減りますが、玄関・廊下・和室へ一直線に出入りができます。室内廊下が短いとLDKや居室の有効面積を広く使えるという『面積のメリット』が、室内廊下が長い場合は玄関から部屋までの動線がスムーズという『動線のメリット』があり、どちらも住む人のライフスタイルによってメリット・デメリットになります。 室内廊下というものはLDKや個室に比べその空間で過ごす時間が短いため、無難な仕上がりになっているように感じています。（もちろんこだわりにこだわったプランもあり、そういうプランを目にするとワクワクします！）もし自分でプランを選択・変更できるのならば、室内廊下もLDKや個室と同じように「お気に入りの空間！」と言えるようなプランを目指して欲しいですね。そして、そのマインドが日本中に広がればいいな・・と夢見ています。

マンションに縁側？！多目的に使えるコンパクトな和室！

※勝手に妄想しているため、実現可能かは不明です。

玄関はシャープな三角土間で、廊下から縁側まで一直線に続きます。『縁側＝廊下の仲間』そんなインスピレーションで誕生した縁側付きプラン。廊下の一角にウォークインクロゼットを設けて、部屋の有効面積をなるべく広くとれるよう工夫しました。バルコニー横の縁側は外を見ながらほっこりくつろぐ空間に。もしペット飼育可のマンションであれば、日当たりの良い縁側は飼い猫のお気に入りスポットになること間違いなしです。（笑）

キッチンはニの字型で、コンロは壁向き、シンクはリビング向きに配置。省スペースのため、シンクとダイニングキッチンは兼用です。

コンパクトな和室は読書や書き物、作業に使える造作机を置きます。造作机の横はFIXガラスをはめ込んで、縁側から玄関へ光が通り抜ける光の道を確保しました。和室は3畳ほどのコンパクトな空間のため、圧迫感が出ないように縁側との間に扉は設けず（もし仕切りが必要ならばロールカーテンなど圧迫感の少ない物を選択するといいでしょう）机横にFIXガラスを用いるなど、空間の抜け感にこだわりました。

和室と洗面室を行き来できるように引き戸を取付ければバルコニーまでの動線が短くなります。乾いた洗濯物は和室で畳んだり、アイロンがけや裁縫もここで。一時的とはいえ散らかって見える洗濯物。リビングではなく和室に持っていくことで、リビングの見た目をスッキリと保つことができます。さらに、コンパクトな和室は小さい子供のお昼寝スペースにもぴったり。キッチンからはFIXガラスを通して様子が見え、ほどよい『こもり感』と畳の感触、縁側を通って入る光が子供に安心感を与えます。

和室は用途を限定せず、多目的に使える懐の広さがいいですね。