プラン設計者
趣味はマンションの間取りをプランニングすること。「こんなプランあったら面白いな」「4人家族ならこんなプランはどうだろう?」などを考えて、形にするのが楽しいです。インテリアショップやモデルルーム、住宅設備のショールームを見学してプランに取り入れることも-。
現実のリフォームでは色々な制約がありますが、ここは私の妄想の世界。これまで作成したプランから厳選してサイトに公開していきます。
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コンクリートの構造壁を利用して奥行きを演出したプラン
専有面積110.34m² 4LDKの間取りをどうプランニングするか・・・
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「ラーメン構造」と「壁式構造」という言葉をご存知でしょうか?「ラーメン構造」のマンションであれば、壁を抜いて間取りを変更したり、スケルトンリフォームをしたりと、比較的自由にプランニングできます。
「壁式構造」のマンションは、壁が建物を支える躯体になっているため、構造壁を抜くと建物の強度が落ちてしまいます。そのため、壁式構造のマンションは大胆な間取り変更ができません。
100㎡越えのゆとりある4LDKですが、『リビングとダイニングキッチンを仕切る壁がコンクリートの構造壁のため動かせない』と仮定してプランニングしてみます。
構造壁を利用して奥行きを演出。リビングの向こうに広がるダイニングキッチン
※勝手に妄想しているため、実現可能かは不明です。
4LDK→3LDKに部屋数を減らしてダイニングキッチンを拡張。もともと洗面室への動線が2か所確保されていましたが、今回のプランニングでキッチンと洗面室(洗濯機置場)の動線が短くなり家事効率がUP。洗面室・浴室のスペースも少し広げました。また、洗面室・浴室へはリビングorダイニングキッチンを通ってアクセスするため、自然と家族のコミュニケーションの機会が増えます。
リビングとダイニングキッチンの間にあるコンクリートの構造壁。以前は扉が付いていましたが、今回あえて扉を付けず、開口部と並行になるようにキッチンを配置。リビングから見た時、真正面にキッチンが来る配置になります。さらにキッチンとリビングの間に壁を設け、壁の中央を額縁のようにくり抜いて奥行きを強調。狭い間口から広い空間を見ると奥行きが強調されます。小さい穴から遠くをみるとハッキリ見える『ピンホール現象』の応用です。キッチン全体を見せるのではなく、一部をちらっと見せることで「続きはどうなっているの??」というワクワク感も。くり抜いた開口部に風でゆれるモビールを飾るとアクセントになって面白そうです。
今回奥行きを演出するためにキッチンの壁の一部をくり抜きましたが、目を引く大胆な輸入クロスを貼ってフォーカルポイントにしても◎
3部屋あった和室は2部屋を洋室にして、残り1室は縁なし畳でモダンに仕上げました。
専有面積110.34m²
4LDK→3LDK
リフォーム予想金額1,500~2,000万円
※金額は大きく変わる可能性があります。